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猫のデンタルケアに効果的なおやつとは?歯周病予防の新習慣を身につけよう

猫のデンタルケアに効果的なおやつとは?歯周病予防の新習慣 デンタルケア
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※ペットの健康状態や気になることがある場合、すぐにかかりつけの動物病院を受診し獣医師に相談してください。


 

猫も人間と同じように歯周病を患うと、深刻な健康問題につながります。

本記事では、猫のデンタルケアに効果が期待できる、おすすめのおやつを紹介します。

猫のデンタルケアの重要性

猫のデンタルケアの重要性

ここでは、猫の健康を守るためにデンタルケアが重要な理由について紹介します。

猫における歯周病のリスク

口腔環境が中性に近く日常的にデンタルケアをする人間とは違い、猫はアルカリ性の口腔環境で歯垢が歯石なるまでの一週間ほど期間が短く、唾液中のアミラーゼが少ないことで虫歯細菌が繁殖しやすく歯周病になりやすい動物です。

飼い主がデンタルケアを疎かにしていると、歯垢や歯石がたまり、最終的には歯周病を引き起こすとされています。

WSAVA(世界小動物獣医師会)のグローバルデンタルガイドライン*では、猫の20~70%が口腔内に何らかのトラブルを抱えていると指摘しています。*「WSAVA Global Dental Guidelines」E92を参照

歯周病が進行すると、口内の感染症や痛みが生じ、さらには内臓疾患にまで影響を及ぼす可能性があるため、子猫のころからデンタルケアに慣れさせて口腔環境を保つことが推奨されているのです。

ふわもふ
ふわもふ

歯周病は内臓疾患や免疫の低下が由来で起こる可能性もあるので、猫の様子に違和感があったら、すぐに病院を受診しましょう

デンタルケアの方法とおやつの選び方

猫のデンタルケアには、歯磨きが基本です。

しかし、歯ブラシになれていなかったり、口周りを触られるのを嫌がったりするタイプの猫相手では、理想的なケアは難しいでしょう。

最初は指先で、次に歯ブラシや歯磨き用サックなどで慣れさせつつ、デンタルケア用のおやつを利用して口腔ケアをしていくのがおすすめです。

ふわもふ
ふわもふ

デンタルケア用おやつを歯磨きのご褒美として与えて、「歯磨き=良いことがある」と覚えさせるのもおすすめ

おやつを選ぶポイントは以下の3つです。

1. 【硬さ】硬いおやつは噛むことで歯垢を削り取る効果があるため好ましい
2. 【成分】口内環境を整える成分が含まれているものが理想
3. 【猫の好み】 食べやすく猫が好む味付けがされていること
筆者
筆者

猫によって硬さやフレーバーに好みがあるので、愛猫の気に入るおやつを利用してくださいね。(※おやつの与えすぎは太ったりお腹を壊したりするので適正量に注意)

デンタルケアにおやつは本当に効果があるのか?

研究結果と実際の効果

動物の歯科医療の研究では、特定のデンタルケアおやつが歯周病の予防に効果的であることが示されています。

デンタルケア用のおやつは、猫の歯垢取りに合うように硬さや形状が工夫されており、食べることで自然に歯を磨く効果が期待できるのです。

筆者
筆者

デンタルケア用おやつを与え始めてから、生き物特有の生臭さはあるもの、強い臭気は減った気がします。

2011年10月12日発行の英国栄養学ジャーナルに掲載された論文では、歯磨きやおやつ(デンタルトリーツ)などでデンタルケアを受けている猫のグループと、全くケアを受けていないグループでは、口腔衛生環境の指数に明かな違いがあることがわかりました。

また、データサンプルとしたポーランドの動物病院を訪れた17,184匹の猫のうち、デンタルケアを受けていない猫の44%がなんらかの口腔トラブルを抱えているという結果も出ています。

In cats, daily tooth brushing (OHI 2·50 (sd 0·16)), daily dental snacks (OHI 2·63 (sd 0·13)) and a combination of tooth brushing and dental snacks a few times per week (OHI 2·64 (sd 0·093)) were all effective in significantly reducing the OHI compared with cats receiving sporadic brushing and dental snacks (OHI 3·19 (sd 0·070)) and those receiving no oral home care (OHI 3·73 (sd 0·047), data not shown).
訳)猫では、毎日の歯磨き(OHI 2.50(SD 0.16))、毎日のデンタルスナック(OHI 2.63(SD 0.13))、週に数回の歯磨きとデンタルスナックの組み合わせ(OHI 2.64(SD 0.093))はすべて、散発的に歯磨きとデンタルスナックを与えられた猫(OHI 3.19(SD 0.070))およびオーラルホームケアを受けていない猫(OHI 3.73(SD 0.047)、データ未掲載)と比較して、OHIを有意に低下させるのに効果的でした。※OHI=口腔衛生指数

The impact of home-prepared diets and home oral hygiene on oral health in cats and dogsThe impact of home-prepared diets and home oral hygiene on oral health in cats and dogs

ふわもふ
ふわもふ

歯ブラシになれていなくても、おやつやフードを食べるだけで歯垢が減らせるのは魅力的だよね(歯ブラシもできるとなおGOOD)

おやつの種類とその効果

市販されているデンタルケア用おやつには、いくつかの種類があります。

例えば、特定の酵素を含むものや、歯垢を減らすための特殊な形状を持つものなどです。

これらは、単純に食べるだけでなく、猫が噛む時に歯に良い影響を与える設計がされています。

おすすめのデンタルケアおやつとアイテム

おすすめのデンタルケアおやつ3選

以下は、猫のデンタルケアにおすすめの市販おやつです。

ご注意

ご紹介するアイテムの中に広告機能を使って表示させているものがあります。
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気になるアイテムが表示されない際には、一時的に広告ブロッカーを解除していただくようお願いいたします。

1. 猫用グリニーズ 歯磨き専用スナック

猫用グリニーズ歯磨き専用スナックTOP
画像元:グリニーズ公式サイト

グリニーズは植物由来の成分を使用しており、歯石除去に効果的な形状をしています。

アメリカ獣医師学会が推奨するスナックタイプのおやつで、日本の動物臨床医学会の会報誌*にも「デンタルケアについて有効である」という趣旨の論文が掲載されていました。(*「デンタルガムによる犬の口腔内衛生効果」動物臨床医学17巻 (2008) 4号)

犬を対象にした内容ですが、猫に対しても十分な効果が期待できます。

複数のフレーバーがあるので、愛猫の好みに合わせてチョイスできるのも魅力です。

猫用グリニーズの詳細はこちら

2. ピュリナ デンタライフ キャットデンタルケア スナック

ピュリナ デンタライフ デンタルケア スナック チキン
画像元:ピュリナワン公式サイト

ピュリナワンのデンタルケアスナックは、VOHC(米国獣医口腔衛生協議会)の認定マークを取得したデンタルケア用おやつです。

少し大きめの多孔質構造のスナックは、噛むたびに歯垢を落とす効果が期待できます。

プロバイオティクス(乳酸菌)配合で、歯だけでなくお腹からの免疫ケアにもおすすめです。

フレーバーはチキンとフィッシュがあり、愛猫の好みに合わせて選んでみましょう。

ピュリナ デンタライフ キャットの詳細はこちら

 

3 ビルバック C.E.T. デンタルチュー

ビルバック (Virbac) C.E.T. デンタルチュー
引用:ビルバックジャパン公式サイト

ビルバックの C.E.T. デンタルチューは、フランスの動物用医薬品会社が開発した機能性トリーツで、噛むことで歯垢を削って歯石を作りにくくする効果が期待できます。

2層に分かれた構造になっており、歯肉を守るサーモンオイルと口腔環境を改善する成分を配合して、チキンフレーバーで嗜好性を高めた商品です。

少し固めの触感なので歯ごたえを求めたい猫や、歯磨き代わりに与えたい人におすすめです。

 

ビルバック C.E.T. デンタルチューの詳細はこちら

おやつ以外にもおすすめのデンタルケア用アイテム3選

おやつ以外にも、歯ブラシが苦手は猫のデンタルケアにおすすめのアイテムを紹介します。

1.デンタルウォーター

飲み水に混ぜて使うタイプのデンタルケア用アイテムで、猫の体調や好みを気にせず手軽に始めやすいのが魅力です。

水に適量を混ぜることで口腔内の細菌を減らしつつ、歯垢や歯石の予防に役立つとされ、歯磨きやトリーツが苦手な猫におすすめです。

原料はメーカーによって異なり、お腹の調子を整えたり口臭ケアになったりするタイプもあります。

給水器によっては使用できない場合があるので、デンタルウォーターを使う時には事前にメーカーに確認しておきましょう。

おすすめ商品!

2.デンタルジェル

歯磨きが難しい場合に使えるジェルタイプのアイテムです。

ジェルを指やガーゼで歯に塗布するだけで、歯垢をつきにくくして口臭予防の効果が期待できます。

歯ブラシとセットで使うとより効果的ですが、慣らしの段階で使うのもおすすめです。

ふわもふ
ふわもふ

爽やか吐息にはならないけど、強い臭い軽減されるよ

おすすめアイテム!

3.サプリメント

デンタルケア用サプリメントは、与えている食事にトッピングするだけで、猫の健康をサポートしながら、口腔ケアにも役立つものがアイテムです。

パウダータイプ

食事に混ぜたりふりかけるだけで口腔内の健康をサポートするサプリメントです。

主に乳酸菌や酵素が原料になっており、歯垢除去よりは口腔環境を改善が期待できます。

与えすぎるとお腹がゆるくなりやすいので、商品に指示された量を守ってください。

おすすめアイテム!

タブレットタイプ

薬のように1日1回~2回ほど飲ませるタイプのサプリメントです。

錠剤の成分が口腔内に残ることで効果を発揮する商品もあり、丸呑みよりは砕いて与える場合には液体おやつや水に混ぜるのがおすすめです。

パウダータイプ同様に乳酸菌や酵素、アミノ酸が原料になっていることが多く、与えすぎるとお腹を下してしまう可能性があるので注意してください。

おすすめアイテム!
筆者
筆者

筆者は液体おやつにタブレットタイプを砕いて与えています。パウダータイプより1日の量が少ないので、砕く手間はありますが準備は楽です。※個人の感想です

デンタルケアの習慣を作る

猫のデンタルケアをする際に意識するポイントを紹介します。

おやつを使ったデンタルケアのルーチン

猫にとって、デンタルケアは単なる健康維持だけでなく、日々の楽しみでもあります。

おやつをデンタルケアの一環として取り入れることで、猫とのコミュニケーションが深まり、愛猫の健康を維持する助けとなります。

例えば、毎日の食事後や遊びの後など、普段やっていることにプラスしてデンタルおやつを与えることで、習慣化も可能でしょう。

飼い主自身の取り組みやすいタイミングで、デンタルケアをルーチンにしてください。

飼い主の意識も大切

愛猫のデンタルケアは、飼い主の意識が重要です。

定期的に口内をチェックし、異常があれば早めに獣医に相談するのが必要です。

動物医療の世界も人間の医療同様に、診断の内容や治療方法などが進化しています。

愛猫と1日でも長く健やかな毎日を過ごすためにも、身近な方法でデンタルケアを初めていきましょう。

【まとめ】歯周病予防におやつからデンタルケアを始めよう!

猫のデンタルケアは、愛猫の健康を守るために欠かせない要素です。

デンタルケアに効果的なおやつを取り入れることで、楽しみながら健康維持が可能になります。

おやつを与えながら、少しずつデンタルケア習慣を身に着けていってください。

 

参考文献

1) Catherine Buckley 1, Alison Colyer, Michal Skrzywanek, Katarzyna Jodkowska, Grzegorz Kurski, Jerzy Gawor, Michal Ceregrzyn. The impact of home-prepared diets and home oral hygiene on oral health in cats and dogs . British Journal of Nutrition , Volume 106 , Issue S1 , 12 October 2011 , pp. S124 – S127.British Journal of Nutrition: URL:https://www.cambridge.org/core/journals/british-journal-of-nutrition/article/impact-of-homeprepared-diets-and-home-oral-hygiene-on-oral-health-in-cats-and-dogs/5571ED60972E371C4A323155B9E16988

 

ヒトと愛猫の生活情報誌「ねこのきもち」


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