広告あり

猫のデンタルケアを強化する!フード選びと歯磨きで口臭対策を徹底しよう

猫のデンタルケアを強化する!フード選びと歯磨きで口臭対策を徹底しよう デンタルケア
記事内に広告が含まれています。

※ペットの健康状態や気になることがある場合、すぐにかかりつけの動物病院を受診し獣医師に相談してください。


 

飼い主として、猫の健康を守るためにはデンタルケアが欠かせません。

今回は、猫のデンタルケアにおいて重要なフード選びや、歯磨きや口臭予防の対策について詳しく解説します。

猫のデンタルケアが重要な理由

猫のデンタルケアが重要な理由

猫も人間と同じく口腔ケアが必要です。

ここでは、口腔ケアが必要な理由について紹介します。

口腔内の健康が全身に影響を与える

猫のデンタルケアが必要な理由は、口腔内の環境が全身の健康に直結するからです

口腔内に細菌が増殖すると、歯周病や口内炎を引き起こし、さらには心臓病や腎臓病などの疾患につながる可能性があります。

ノルウェー生命科学大学(Norges miljø- og biovitenskapelige universitet)の2020年の論文で、以下のように「歯周病の原因菌の1つ(P. gingivalis*)が、口腔内と心臓を行き来している」という研究がある旨を紹介します。(*ポルフィロモナス・ジンジバリス

Periodontitis tends to be a recurrent or persistent, often lifelong problem, thereby exposing the host to its systemic effects over a long period (10). It is therefore important to maintain a good dental health, as the possibility of systemic ramifications makes this disease likely to be a risk factor for several other diseases in the body.(中略)
This study sampled for Enterococcus spp. from the gum and mitral/tricuspid valves of dogs that were diagnosed with PD. Results from this study suggests a dissemination of enterococci between the animal’s mouth and heart.
訳)歯周炎は再発性または持続性で、多くの場合で生涯にわたる問題となる傾向があり、宿主は長期間にわたって全身の影響にさらされます (10)。したがって、全身への影響の可能性があり、体内の他の疾患のリスク要因となる可能性が高いため、良好な状態の歯の健康を維持することが重要です。(中略)
この研究では、PDと診断された犬の歯肉と僧帽弁/三尖弁から Enterococcus属菌を採取しました。この研究の結果は、動物の口と心臓の間で腸球菌が拡散していることを示唆しています。(PD=歯周病)

Is there a connection between oral health and systemic diseases in dogs and cats?

主に犬に対しての内容でしたが、犬と猫にはヒトと同じように「歯肉炎と様々な病気との相関関係がある」と結論をつけていました。(同時に猫に対してまだ臨床と検証が必要との見解も示しています)

飼い主としては、愛猫の健康を守るためにデンタルケアを怠らないことが大切です。

デンタルケアに役立つフードの選び方

デンタルケアとして最も適しているとされるのは、歯ブラシを使った歯磨きです。

しかし、猫によっては口元や歯の奥を触るのがむつかしい場合があります。

直接的なデンタルケアができない猫でも、フードやおやつを工夫することで、ある程度のケアが可能です。

ここでは、デンタルケア専用フードについて紹介します。

デンタルケア専用フードの特徴

猫のデンタルケアに特化したフードは通常のフードとは異なり、歯垢や歯石の蓄積を防ぐために、特別な形状や、口腔環境の改善を目指すための成分が含まれています。

例えば、硬めの粒は噛むことで歯を磨く効果を持ち、また特定の成分が口内のバランスを整える効果を発揮します。

【デンタルケア用フードの特徴】
・噛むことで歯垢除去をしやすいように形状や硬さが工夫されている
・歯石予防成分や口臭ケア目的の成分が入っているフードが多い
・口腔内の有害な細菌の増殖を抑制したり免疫をサポートする成分が含まれている

日常的に食べることで無理せずデンタルケアができ口腔環境も整うので、歯石予防だけでなく口臭ケアにもつながります。

ふわもふ
ふわもふ

持病のある猫の場合は、療法食を優先してほかのデンタルケアを取り入れてくださいね。

おすすめのデンタルケアフード4選

デンタルケアを取り入れやすい、おすすめの専用フードを4つ紹介します。

今与えているフードから切り替えるだけなので、歯磨きが苦手な猫でも手軽にデンタルケアを始められます。

ご注意

ご紹介するアイテムの中に広告機能を使って表示させているものがあります。
広告ブロッカーによって画像やリンクが表示されない可能性があるのでご注意してください。
気になるアイテムが表示されない際には、一時的に広告ブロッカーを解除していただくようお願いいたします。

1.【カナガン】デンタルキャットフード

カナガンデンタルキャットフード
画像:カナガン公式サイト

独特の形状と適度な硬さのあるフードにより、噛むたびに歯の清掃をおこないつつ口腔の健康維持がかなうフードです。

消化しにくい穀物を使用しないグレインフリーと低炭水化物のサツマイモ配合で、口腔内のバクテリアの増殖を抑えるので、デンタルケアと口腔ケアが同時におこなえます。

全年齢対象で、原材料からこだわりたい飼い主におすすめです。

カナガンデンタルキャットフード公式サイト

2.【ロイヤルカナン】デンタルケア(歯垢・歯石が気になる猫専用フード 成猫用)

ロイヤルカナン デンタル ケア(歯垢・歯石が気になる猫専用フード 成猫用)
画像:ロイヤルカナン公式通販サイト

人間用の歯磨き粉にも使われる『ポリリン酸ナトリウム』を配合し、粒の形状も工夫していることで、食事のたびに付着する歯垢を減らし歯石の形成を抑える効果が期待できます。

デンタルケアだけでなく泌尿器に配慮したミネラルと高たんぱくで脂質やビタミンなどの栄養バランスも良く、特別な療法食としてだけでなく日常のフードとしてもおすすめです。

粒が大きめで食感のよいカリカリで、丸呑みしてしまう猫でも噛みやすいフードになっています。

ロイヤルカナン デンタルケア公式サイト

こちらからも購入おすすめ

3.【ヒルズ プリスクリプション・ダイエット】〈猫用〉t/dドライ

ヒルズ プリスクリプション・ダイエット(特別療法食)〈猫用〉 t_d ティーディー ドライ
画像:ヒルズ公式サイト

ヒルズ独自の繊維マトリックス構造を採用した粒で、歯垢や歯石の蓄積の軽減と歯肉炎や歯周病を予防が期待でき、定期的な歯磨きがむつかしい猫にぴったりなフードです。

米国獣医口腔衛生委員会(VOCH)推奨*のフードでもあり、臨床的に口腔ケアの効果が実証されています。(*Veterinary Oral Health Council

良質なタンパク質とオメガ3・オメガ6脂肪酸、ビタミンEやCの抗酸化物質を豊富に含んでおり、長期的な口腔ケアと健康維持としてもおすすめです。

また、ヒルズには動物病院と専門店、公式サイト限定の『ヒルズ サイエンス・ダイエット ベット・エッセンシャル』というラインがあり、『猫用 マルチケア+デンタル』が1歳以上の猫のデンタルケアフードとして登場しています。

ふわもふ
ふわもふ

食指性の高い大粒フードなので、噛み応えは抜群!デンタルケアと一緒に腎臓や心臓などのケアもしたい人におすすめですよ。

こちらからの購入もおすすめ!

ヒルズ プリスクリプション
ダイエット t/d公式サイト

4. 【アイムス】下部尿路とお口の健康維持FLUTHケア

アイムス 成猫用 下部尿路とお口の健康維持 FLUTHケア チキン
画像:アイムス公式サイト

デンタルケアと下部尿路ケアが同時に行えるフードです。

高品質のタンパク質と抗酸化物質、脂肪酸などの配合により免疫ケアも期待できます。

ほかにも被毛ケアや毛玉ケアのもこだわっており、猫のトータルケアを目指す総合栄養食としておすすめです。

アイムス下部尿路とお口の健康維持
FLUTHケアの詳細はこちら

こちらからの購入もおすすめ!

歯磨きの重要性と効果と口臭予防

デンタルケア専用フードでも歯垢や歯石の軽減につながりますが、歯周病対策としてより効果を発揮させるには、歯磨きを併用するのが重要です。

ここでは、歯磨きの重要性と効果、おすすめグッズについて紹介します。

1.定期的な歯磨きが健康を守る

フードだけでは十分なデンタルケアができない場合もあります。

たとえば、グリニーズの犬用デンタルガムを使った効果実験では、以下のような結果が出ています。

歯石付着程度は, デンタルガムを採食していた期間では採食していなかった期間と比較して上顎第2前臼歯(P2)で 77.3%, 第4前臼歯(P4)および同第1後臼歯(M1)でそれぞれ 49.1%, 79.3%, 下顎では, 第4前臼歯(P4)および第1後臼歯(M1)でそれぞれ67.5%, 73.2%有意に減少した(Fig.3.5)。しかし, 上顎犬歯(C)および下顎犬歯(C)では減少傾向を認められなかった。裂肉歯と上顎第1後臼歯の歯石付着程度は 66.0%有意に減少した(p=0.001)(Fig.7)

デンタルガムによる犬の口腔内衛生効果

実験ではデンタルガムですが、フードでも同じような効果が期待できます。

しかし、デンタルケアフードによって奥歯は歯垢歯石の減少がみられても、咀嚼に使われない犬歯では十分な効果は期待できません。

歯周病を防ぎ、口臭ケアを目指すためにも、定期的な歯磨きを習慣化させてるのが重要だと考えられます。

筆者
筆者

奥歯がむつかしい猫には前歯や犬歯を拭くことから始め、口の周りを触られるのから慣らして歯ブラシを使い始めました(嫌がる場合には無理しないのが重要)

2.口臭予防は便臭対策にもつながる

歯石や歯垢がたまると、歯周病の原因菌や歯茎の炎症が起き唾液の分泌を減らし、口腔内に食べかすや細菌が残ってしまいます。

細菌の増殖や食べかすの腐敗によって強い悪臭を放つようになり、猫の口臭が悪化するのです。

また、進行した歯周病による痛みや不快感から咀嚼せずに飲み込むことで消化が不十分になったり、口腔内の悪い細菌が胃腸の働きを乱したりします。

その結果、口臭だけでなく便臭も強くなり、飼育環境に悪影響をもたらす可能性が高くなるのです。

デンタルケアをおこなうことで、歯周病の原因菌の繁殖を抑えたり炎症を防いだりができ、結果として口臭と便臭の対策へとつながります。

ふわもふ
ふわもふ

便臭対策のフードの効果が実感できない場合には、口腔トラブルが原因になっている可能性がありますよ。

猫用デンタルケアグッズは4種類

主な猫のデンタルケアグッズを紹介します。

すべてを取り入れるのは理想的ですが、まずは猫と飼い主の双方に無理のないグッズから試してみてください。

1. 猫用歯ブラシ

猫用の歯ブラシは、デリケートな口腔内を傷つけないように、とても柔らかいブラシ毛を使っています。

平面タイプや360度タイプ、指サックタイプまであり、猫が嫌がりにくく使いやすいものを選ぶのがポイントです。

指サックタイプは使いやすいですが、奥歯の奥までは届きにくいため、ブラシタイプの前段階として使うのがおすすめです。

【歯ブラシを選ぶポイント】
・猫の口のサイズに合った大きさを選ぶ
・持ち手部分(ハンドル)が長いものがおすすめ
・耐久性の高いタイプがベスト
ふわもふ
ふわもふ

人間用歯ブラシは硬くて猫の口の中を傷つけてしまうのでNGです。猫の好みに合わせた柔らかさと形状を選んでくださいね。

おすすめアイテム!
筆者
筆者

我が家では歯ブラシはガシガシに噛まれてすぐ壊れてしまうので、コスパと使いやすさ優先で360°でリーズナブルなものを使っています。

2. 歯磨きペースト

猫専用の歯磨きペーストは、日常的に使うことで歯垢や歯石が溜まりにくくする効果や口臭予防や口腔内の環境改善などの効果が期待できます。

いわゆる歯磨き粉ですが人間用とは違いフッ素や界面活性剤、研磨剤などが含まれず、猫が好むフレーバーがつけられており、おやつ代わりに歯磨きペーストも可能です。(1日の給仕量は厳守)

ペーストやジェルなどのタイプがあり、猫の好みに合わせて選べます。

ふわもふ
ふわもふ

歯ブラシとセットで使うとより効果的です。与えすぎるとお腹を壊したりカロリーオーバーになったりするので、適切な量は守りましょう!

おすすめアイテム!
筆者
筆者

かかりつけの動物病院でおすすめされていたものです。さわやかな香りで、生っぽい口臭も減ったかな?と思っています。

3. デンタルスプレー

歯ブラシや歯磨きペーストがむつかしい猫には、デンタルスプレーもおすすめです。

口の中に直接スプレーすることで、口内細菌の増殖を防ぎ口臭予防と歯垢や歯石の形成を抑える効果が期待できます。

スプレー後に歯茎のマッサージをプラスすると、より歯茎の健康へとつながります。

ふわもふ
ふわもふ

初めてだと口の中にぴゃっと入れられると驚くので、ガーゼなどにつけて香りと感触なれさていくのもポイントです。

おすすめアイテム!
筆者
筆者

汚れを浮かせて落としやすくさせるので、口に直接入れられない場合には飲み水に混ぜる方法もおすすめですよ!無味無臭なはずですが、水交換の際にこれを入れるのを待つ猫がいます。無味無臭のはずなのに…

4.デンタルケアおもちゃ

猫用のデンタルケアおもちゃは、遊びながら歯垢や歯石を取り除く効果を持つアイテムで、特に歯磨きが難しい猫にとって、楽しく口腔ケアを促進する便利なグッズです。

凹凸のあるデザインが多く、素材もシリコンやナイロン、麻など多岐にわたり、猫の好みに合わせたおもちゃを選べます。

また、噛んだり転がしたり蹴ったりすることで、猫のストレスケアにもつながるため、一つは用意しておきたいアイテムです。

ふわもふ
ふわもふ

単体だけで使うよりも、日常的に歯磨きケアと併用するのがおすすめですよ!

おすすめアイテム!
筆者
筆者

筆者家では猫用に買ったはずなのに犬のおもちゃとして彼の寝床に詰められます。

愛猫の健康を守るためにできること

愛猫の健康を守るためにデンタルケアは欠かせないお手入れです。

しかし、デンタルケアだけでは猫の健康を維持するには不十分と考えられます。

デンタルケアと合わせて、以下の2つのポイントもぜひ守ってください。

定期的な獣医の診察

口腔にトラブルが起きている場合には、定期的に獣医の診察を受けることで、早期発見と早期治療が可能になります。

特に、歯周病や虫歯は放置すると深刻な問題につながる場合もあるため注意が必要です。

また、歯科疾患が内蔵の病気から由来したり、別の感染症によって引き起こされている可能性もあります。

定期的に健康チェックを受けることで、飼い主だけでは気づけない病気リスクの予防につながります。

猫のストレスを軽減する

人間と同様に猫にとっても過剰なストレスは健康を害する可能性があります。

とくにストレスを受けるとメンタルだけではなく、免疫の低下や食欲不振などの悪影響もあり、デンタルケアをしていても重篤な病気を患ってしまうかもしれません。

日常環境から猫のストレス対策をすることで、病気リスクを減らせます。

【主な猫のストレス対策】
・猫がリラックスできる環境を作る
・遊べる空間やおもちゃなどを用意する
・バランスの良い食事と十分な水分を用意する
・環境の変化や大きな音などを減らす

また、猫がリラックスするためのフェロモン剤やサプリメントなどもあります。

猫に合った対策を取り入れて、ストレスフリーな環境を作っていきましょう。

猫のストレスケアにおすすめグッズ

【ねこゴロン】窓に取り付けるキャットタワー

窓枠に取り付けるタイプのキャットタワーです。

ステップは滑り止めのついか棚板以外に、ハンモックやクリアボウル(宇宙船)があり、猫の好みに合わせて設置できます。

運動と一緒に外を眺める気分転換もでき、猫のストレスケアアイテムとしておすすめです。

ねこゴロンの詳細はこちら

まとめ

デンタルケアは、愛猫の健康を守るために欠かせないお手入れです。

デンタルケア専用フードや歯磨きの方を取り入れて、健康で快適な生活をおくってください。

 

 

参考文献

1) Antonsen, Pelle Gjelseth; Grønvold, Sofie Lundeby, (2020), Norwegian University of Life Sciences, Ås,”Is there a connection between oral
health and systemic diseases in dogs
and cats? “, Norwegian University of Life Sciences (NMBU), https://hdl.handle.net/11250/2657995, P19,2024 09 15.

2)藤田 桂一, 伊藤 寛恵, 笹原 沙衣子, 鴇田 真弓, 長田 裕子, 川重 結子, (動物臨床医学/17巻 2008年 4号 p.109-115), “デンタルガムによる犬の口腔内衛生効果”, J-STAGE, https://www.jstage.jst.go.jp/article/dobutsurinshoigaku/17/4/17_4_109/_article/-char/ja, 2024.10.14.

 

ヒトと愛猫の生活情報誌「ねこのきもち」


※本ページはプロモーションが含まれています。
※ペットの健康状態や気になることがある場合、すぐにかかりつけの動物病院を受診し獣医師に相談してください。

タイトルとURLをコピーしました